断食中に吐き気がする原因と対処法について解説

吐き気のある女性

断食には様々なメリットがありますが、逆にデメリットもあります。

断食のデメリットとして、様々な体の反応があります。

その中の1つが吐き気。

断食を始めると、吐き気の症状が現れることがあります。

食事を摂っていないのに吐き気が起きてしまうのは不思議だと思う人もいるでしょう。

ですが、吐き気は断食中にはよく起こる症状の1つです。

この吐き気について、原因や対処方法などをご紹介します。

最後まで読んでいただき、ぜひ参考にしてくださいね。

断食中に吐き気がする原因

断食を始めると、吐き気が出てくることがあります。

長期間の断食だけでなく、短期間のプチ断食でも現れる症状です。

これは、細胞内の毒素や老廃物が血液中に放出されることにより起こるとされます。

食事を押さえているのに、吐き気が出てしまうのはとてもつらいですよね。

断食中に吐き気がする原因にはいくつかあります。

詳しくご紹介しましょう。

  • 体が順応しきれない
  • 低血糖
  • 脱水症状

体が順応しきれないため

断食中に吐き気が起きてしまう原因の一つに、食生活の急激な変化に体が順応しきれないということがあげられます。

現代の食生活は、糖質や脂質が多めになりがちなのですが、断食中で糖質や脂質の量が極端に落ちてしまうと、腸内バランスがくずれてしまい、吐き気といった症状を引き起こしてしまいます。

またストレスが溜まっているなど体調があまり万全でない状態で断食を始めると、体への負担が大きく、順応できずに吐き気などの症状が強く出てしまいます。

自分の体調を見て、いきなり断食をすすめないことが大事です。

低血糖

体の順応以外の吐き気の原因として、低血糖や脱水症状もあげられます。

断食により半日から数日間、固形物の摂取がなくなる状態になります。

断食中は水やスープなど限られたもののみを摂取するようになるため、栄養不足や低血糖を起こし、それが吐き気につながることがあります。

また、現代の食生活では糖分が多く、血糖値が上がりやすい食材が多いため、断食で血糖値が下がりすぎてしまい、吐き気につながります。

脱水症状

さらに断食により、通常よりも水分が取れていないことも考えられます。

水分は飲料水などの水分補給のほかに、食事から水分を摂っています。

断食をすると、この食事から摂取している水分が抜けてしまいます。

脱水は体内の水分が不足することで起こります。

体が水分不足になると、血液が凝縮され、血液の流れが悪くなり、脳への血流が起こるため吐き気が起きます。

断食中は意識して水分を摂るようにしましょう。

断食中の吐き気は好転反応の1つとも考えられ、断食によって体内が一度リセットされ、内臓の機能回復とともに吐き気などの症状が現れます。

通常は1~2日程度で症状が治まり、断食の後半にはほとんど落ち着くとされます。

断食中の吐き気の対処法

断食中の吐き気は好転反応とされ、毒素を体から排出する反応であるとも考えられます。

断食を初めて1日~2日目から症状が出ることが多く、通常は段階的に収まっていきます。

ですが、特に吐き気が続くと心身共に消耗してしまいます。

対処方法をご紹介しますので、まずは落ち着いて試してみてください。

ゆるく断食を始める

食生活が急に変化すると、体が順応しきれないことがあります。

そのため、吐き気といった症状が出ることがあります。

断食中の吐き気を引き起こさないためには、急激な食事制限を始めないことが大事です。

いきなり糖質や食事の摂取量を厳しく制限するのではなく、徐々に減らして1~2週間ぐらいかけてゆっくりと食事制限していくようにしましょう。

準備期間は食事の量を調整して、いつもより食べる量を少なめにすると、スムーズに断食に移行できます。

また、断食中は水だけでなく、お味噌汁やスムージーなど内臓に負担がかからない程度のスープを摂るのも効果的です。

断食中でも必要な栄養は補うようにしましょう。

酵素ドリンクを飲む

断食中は基本的に固形物を食べることはできません。

しかし、水だけを飲むという方法をとると低血糖を起こし吐き気につながります。

そんなときには酵素ドリンクを飲むようにしましょう。

酵素ドリンクは1日に必要なビタミンやミネラル、栄養を補給することができます。

それにより、吐き気を押さえることができます。

腸の働きを抑えながら必要な栄養を酵素ドリンクで補うという形になれば、栄養不足にも陥りにくくなります。

酵素ドリンクは1日の目安量があります。

性別や体重などによってことなりますが、身長155㎝45kgで30代の女性であれば、約490mlが目安となります。

適量な酵素ドリンクを摂取して、断食期間を過ごしましょう。

必要な栄養を補ったうえで、無理せず横になるなどしてゆっくり過ごすようにしましょう。

このほかに足浴や半身浴などで体を温めると、気分が落ち着き、症状の軽減にもつながります。

どうしても吐き気が治らない場合

対策をとっていても、どうしても吐き気が治まらないことがあります。

吐き気を我慢しながら断食を続けるのは体にダメージを与えることになり、本末転倒になります。

我慢・無理をして続けても何もプラスにはなりません。

我慢が出来ない場合はすぐに断食を中断するようにしましょう。

おかゆやスープなど、消化のいい回復食を少しずつ摂り、通常食にいったん戻すようにしてください。

吐き気が断食による症状なのか、体調不良から起こる症状なのかは自分では判断ができません。

あまりにも吐き気が強い場合は、医療機関を受診し、適切な指示を仰ぐようにしてください。

特に初めて断食に挑戦した時や、吐き気のほかにふらつきなどの症状がある場合は注意が必要です。

まとめ

断食中に起こる吐き気の原因とその対応についてお伝えしてきました。

断食中には様々な症状が出ることがあります。

人により症状が強い人もいれば、まったくでないという人もいます。

吐き気が出るということで、断食に対してネガティブなイメージが湧いてしまうかもしれません。

ですが、正しい知識を持って対処すれば、症状はほとんど収まります。自分の体調を把握して、前向きに断食にチャレンジしてみましょう