16時間断食中に起こりやすい好転反応は、効果・成果が出ているサインと言われていますが、めまいや頭痛などの不調が出ると不安に感じてしまいますよね。
今回は16時間断食中の好転反応について、そもそもの原因やよく見られる症状など知っておくと安心の基礎知識を詳しく解説していきたいと思います。
目次(押すとジャンプします)
16時間断食中に起こる好転反応について
16時間断食中に起こる好転反応は、いったいどのような原因・症状があるのでしょうか?
16時間断食中の好転反応の原因と、心身に出やすい不調を詳しくまとめてみました。
16時間断食中に起こる好転反応の原因、仕組みとは?
16時間断食をすると、
- 胃腸が休まり本来の機能を取り戻してデトックスが活性する
- 新しく健康的な細胞へ入れ替わるオートファジーの活性化
- 体内の脂質、糖質をエネルギーとして消費しながら燃焼効果を高める
という美容、健康、ダイエットの面でいくつもの恩恵が期待できます。
それでもカラダとココロの不調・好転反応が出やすいのは、細胞内や体内に溜まったままの毒素や老廃物が血液中に流れることが原因と考えられています。
毒素や老廃物が血液中に流れると、一時的に血流が増えてめぐりが活性化し、血管の拡張が脳の神経を圧迫して頭痛やめまいにつながると言われています。
ただ16時間断食中の好転反応は、
- 体質、年代、期間、頻度によって症状や出方に個人差がある
- 長く続くものではなくあくまで一時的な不調
- 体内の毒素、老廃物が体外へ流れているサイン
というプラスの要素があるため、決して深刻に受け止める必要がなく、断食もそのまま続けて問題ありません。
便秘
16時間断食中の好転反応でよく見られる便秘は、ファスティング中の栄養摂取が偏ってしまうことが原因。
16時間断食中は水分のみで一定期間を過ごすため、これまでに摂っていた便秘解消・予防の食物繊維や乳酸菌、適量の炭水化物が不足した状態になります。
いろいろな栄養成分を補って便秘が解消されていたため、16時間断食を始めると排泄を助けるための栄養が不足し、腸の機能が弱くなって便秘につながることがあるのです。
下痢
16時間断食中の好転反応で便秘と同じくらいによく見られるのが下痢。
この好転反応の原因は、16時間断食中にいつも以上にたっぷりの水分を摂ることで胃腸が持つ水分を排出・代謝しようとする働きが高まるためです。
また比較的暖かい季節、真夏など暑さが厳しい季節に断食をすると、冷たい水の摂取やエアコンの影響で胃腸が冷えることも、下痢の好転反応が出やすくなる傾向にあります。
だるい
16時間断食中のカラダのだるさは、好転反応の弛緩反応と呼ばれ、断食をはじめて間もなく起こることが多い傾向にあります。
16時間断食でだるさを感じる好転反応が出るのは、体内の老廃物・毒素を流そうとするデトックス作用が強く出ることで起こります。
またカラダのだるさ以外にも、眠気や微熱といった不調が併発するケースも少なくはありません。
好転反応はいつまで続く?
16時間断食の好転反応は、体調不調と同じような症状が出るため、いつまで続くのか不安に感じてしまうでしょう。
そして好転反応は一時的なもの、という情報を頻繁に見聞きする分、具体的な期間が気になるところですよね。
16時間断食中の好転反応は、
- ファスティングをスタートした1~2日程度に起こりやすい
- 頭痛、めまい、便秘などの症状にかかわらずにおよそ4日程度で緩和する
ことがわかっています。
ただ16時間断食中の好転反応が続く期間には個人差があり、以下のようなタイプに当てはまる方は特に心身の不調が出やすい傾向にあります。
- 普段の食生活が乱れがちである
- 暴飲暴食をしてしまうことが多い
- 血糖値が不安定である
- 断食がビギナー
- もともとの体型、体質が痩せ型である
- ストレスや忙しさで体力の低下が見られる
- 脂肪の多い肉類を頻繁に食べる
- 砂糖、加工食品、添加物を摂取が頻繁にある
好転反応は個人個人で不調がまったく出なかったり、長引いてしまうことが少なからずあります。
16時間断食中の好転反応は、ファスティングのいろいろな恩恵が活きているばかりではなく、自身の体質や断食との相性を見極める要素にもなるので、ネガティブに捉え過ぎないようにしましょう!
好転反応を乗り越えると起こる良いこと
16時間断食を始めてから間もなく起こる好転反応ですが、終わってみると意外にあっという間と感じるほど、乗り越えた時のより良い変化に気付きやすくなります。
16時間断食の好転反応を乗り越える良いことは、
- 自然な体重減少
- 健康的な体脂肪の維持
- 血圧、血糖値の安定
- 集中力アップ
の4つ!
まず体重増加の原因となる食べ物、栄養を摂らないことで体重の自然な減少に気付くようになります。
そして断食により体内の脂質・糖質が効率よくエネルギー消費され、体脂肪の維持にもつながるでしょう。
またファスティング中のこまめな水分補給で血液の質・めぐりが良くなり、血圧や血糖値の改善・安定も期待できます。
普段の食生活では食べたものを消化吸収するエネルギーが胃腸に負担をかけ、カラダの重だるさや眠気が出やすくなります。
16時間断食は胃腸を休めることでエネルギーを脳に送り届けることができるため、集中力UPやモチベーションの維持にも効果的ですよ。
16時間断食とは?基本から解説します
豪華有名人、海外セレブの実践が話題の16時間断食は、
- 16時間一切食べ物を摂らず、水分のみで過ごす
- 残り8時間内に1回の食事、数回の食べても良い間食を摂る
- 1日~3日を目安に、月2~3回程度継続実践する
という方法です。
16時間断食を行うと、
- 胃腸が休息し本来の消化吸収、排出の働きが活性化する
- 体内の脂肪、糖質がエネルギーとして消費され痩せやすい体質になる
- 古い細胞が新しい細胞に入れ替わり若々しさを保つオートファジーが活性する
という効果が期待できます。
16時間断食は誰にでも手軽に取り組める、シンプルな方法もメリットと言えます。
関連記事:16時間ファスティング(断食)とは|注意点と効果について解説
効率的な16時間断食
16時間断食は、前項にてお伝えした健康美・ダイエットに関する効果を得られやすい、効率的なメソッドでもあります。
16時間断食の効率の良さについて、詳しい理由と効果実感の基本となる水分摂取のコツをまとめてみました。
朝食抜きの16時間断食が苦しくない
16時間断食では朝食を抜くことが一般的なやり方ですが、昼食・夕食を食べないよりもストレスや負担を感じる心配がありません。
- 朝は日中に比べて活動量が少なく、たくさんの食事量を必要としない
- 昼、夜の食事の方が朝よりも多めに摂ることがほとんど
- 朝の食事量は他よりも少ないため、断食による負担を感じにくい
という理由があるからなんです。
16時間断食の朝食抜きは、現代人の一般的な食生活・ライフスタイルに合った、理に適った方法と言えるでしょう。
断食期間中の水分摂取法
断食期間中の水分摂取法は、
- 体内の70%を占め循環を助ける“水”
- ビタミン、ミネラルなどが補える“ハーブティー”
- 疲労回復に役立ち低カロリーの“ブラックコーヒー”
- 野菜、フルーツ、穀物の栄養がまるごと補える“酵素ドリンク”
など、糖質が少なくカロリーの低いものを選ぶと断食中に余分な栄養を摂ってしまう心配がありません。
特に酵素ドリンクは断食専用のドリンクとしてリリースされているため、体内のめぐりやデトックスの活性化に効果的ですよ。
まとめ
不安に感じていた16時間断食中の好転反応ですが、プラスの要素がいくつもあります。
16時間断食中の好転反応に気付いても心配し過ぎないように心がけ、乗り越えた時のより良い変化をぜひ期待してくださいね!