長い冬が終わり新しい命を芽吹き始めるこの時期は、木の芽時(このめどき)と呼ばれています。
春は「あたたかで穏やかな時期」だというイメージがありますが、それと同時に「体調に変化が起こりやすい時期」なんです。
そこで今回は、「木の芽時(春先)に体調不良が起こりやすい原因」を、マクロビオティックの観点からご説明したいと思います!
春は余分な物が排出される時期
マクロビオティックの考えの指標となる「陰陽五行論」。陰陽五行論では春は木のエネルギーにあたり、「活動を始めるために準備や成長を始める季節」だといわれています。
人間の身体は寒い冬を乗り越えるために、秋から冬にかけて脂肪などを溜め込みます。その冬に溜め込んでしまった余分な物を排出する時期が春なんです!
春はこれから迎える暑い夏にも順応できるように、余分な物を排出(デトックス)する働きが高まります。
新陳代謝が活発になりデトックスが進む一方、身体が徐々に変化するため体調不良も起こりやすいんです…
特に春の時期は、
脂肪の処理を行う肝臓が弱りやすい
と言われているので注意が必要です。
また、春は生活環境が変わります。進学や就職、引っ越しなど…。健康な方でも、心の不安定さから不調を感じる方が増えるようです。
春が「旬」の食べ物を食事にとりいれよう
マクロビオティックでは、その季節の旬の食べ物を食べることが基本。旬の食べ物には、その時期に身体に必要な栄養素が含まれていると考えられています。
そのため、春には春が旬の食材を食べるようにしましょう♪
あたたかくなる春は、
・山菜や野草(ふきやタケノコ、たらの芽など)
・緑の野菜(春菊、にら、小松菜など)
・春野菜(春キャベツ・春玉ねぎ・菜の花など)
などが旬を迎えます。
特に山菜などは、この時期にしか食べれないので「春こそ食べたい食材」です。山菜や野草特有のほろ苦さは、身体のデトックスを促す効果が期待できるといわれていますよ♪
天ぷらなどの揚げ物も美味しいのですが、油脂類の取り過ぎは身体の負担になってしまいます。できれば、お浸しやきんぴら、和え物などのノンオイル調理で食べてみてください。
どうしても油ものが食べたい場合は、
・大根おろし
・ネギ
・生姜
などの香りが強い薬味と一緒に食べる事をおすすめします。
断食(ファスティング)で身体を労わろう
冬に食べすぎたせいで、春先に内臓が疲れきってしまっている方も多いかもしれません。
そんな方におすすめな健康法が断食(ファスティング)です。断食には身体を休める効果があり、身体のスッキリを促します。
断食によって腸内環境が整う事で、
・美肌効果
・免疫力アップ効果
・ダイエット効果
・幸せホルモン(セロトニン)が増える
などの様々な効果が期待できるんです。
最近は、固形物の食事を液体の食事に置き換える方法が主流になっています。従来の断食より安心安全で何より続けやすいのがポイントです。
本格的な断食を行う自信がない方も、粗食や1日1食だけを抜くプチ断食から心掛けてみてはいかがでしょうか?
また、新月の時期は「排出の効果が高まる時」だといわれています。新月に合わせて断食を行うことで、より効果的に身体のデトックスができそうですね!
まとめ
いかがでしたか?
木の芽時(春先)は、身体をリセットさせる力が高まるため「体調不良が起こりやすい季節」です。
旬の食材から春のパワーを頂き、定期的な断食で心と体を整えて、より良い状態で新年度を迎えましょう!
もちろん、無理や焦りは禁物です。あなたらしく、新たな1歩を踏み出してくださいね。