果物の代表格とも言えるりんご。
「りんごが赤くなると医者が青くなる」「1日1個のりんごが医者を遠ざける」といったことわざからも、体にいい印象があります。
そこで今回は、具体的にどのような効能があるのか、どのような食べ方をすると効果的かをご紹介します。
目次(押すとジャンプします)
りんごについての基礎知識
聖書にも登場する果物、りんご。
紀元前6000年から歴史上の記録に登場しますが、日本での歴史は意外に浅く、現在出回っているような西洋りんごが栽培されたのは明治時代からです。
栽培条件が日本の風土(特に寒冷地)に適していたりんごはすぐに広まり、品種改良の甲斐もあってさまざまな種類のりんごが楽しめるようになりました。
りんごは保存性が高いため、1年中スーパーで買うことのできる果物です。
旬は、9月から1月頃までとなっています。
りんごに含まれる有用成分
ビタミンC
美容のビタミンともいえるビタミンCが豊富です。
りんごに含まれるビタミンCは特に安定性が高い構造なので、熱にも強く、栄養価が失われづらいことが知られています。
カリウム
リンゴには、カリウムが多く含まれています。
体内の過剰な塩分を排出する機能を持ち、高血圧症状の改善が見られます。
クエン酸などの有機酸
りんごの酸味はクエン酸によるもの。
また、りんごから名づけられた「リンゴ酸」も含まれています。
これらの有機酸は、疲労物質である乳酸を分解するサイクルを活発に動かします。
疲れた時には、りんごが効果的なんですね。
食物繊維
りんごには、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。
不溶性の食物繊維は、腸内の環境を整え、善玉菌の活動を助けます。
便秘や下痢の改善にも効果的です。
一方、ペクチンに代表される水溶性食物繊維は、体内で余分なコレステロールの吸収を防ぎます。
豊富なポリフェノール
りんごには、エピカテキン、プロシアニジン、アントシアニンを始めとした100種類以上のポリフェノールが含まれています。これだけ多くのポリフェノールを含んだ食品は非常に珍しいんです。
ポリフェノールの主な働きは、抗酸化作用。
有害な作用をもたらす活性酸素を除去してくれます。
複数のポリフェノールが相補的に働くことにより、りんごの持つ抗酸化性は非常に高いことがわかっています。
りんごの上手な食べ方
そのまま食べるだけでなく、加熱してもおいしいりんご。
食べ方によって有用成分の効果を最大限に発揮することができます。
1.皮も食べる
りんごに豊富に含まれるポリフェノールは、皮の部分に多く含まれます。
また、水溶性食物繊維のペクチンは、皮と実の間にあります。
これらの効果を期待したいときは、皮ごと食べるようにしましょう。
2.すりおろして食べる
胃腸も弱っている時には、すりおろしりんごが効果的。
消化しやすいので胃にやさしく、腸内環境もしっかり整えます。
風邪など体が弱っている時にも、すりおろしりんごが適しています。
3.丸かじりする
りんごに含まれるポリフェノールには、虫歯予防の効果があります。
この効果を最大限に発揮するためお勧めなのが、りんご。
大きく噛むことで、歯のすき間を掃除する効果や、唾液を分泌しやすくする効果も生まれます。
あごの力や歯、歯肉も強くなりますよ。
4.食事の前に食べる
かつて、食事をりんごに置き換えるダイエットが流行りましたが、単品ダイエットはリバウンドしやすく、体にもよくありません。
ダイエットしたい方は、食事の少し前にりんごを食べてみてください。
食物繊維でお腹が満たされ、普段より少ない量で満足できます。
また、糖や脂肪を吸収しづらくする働きもあります。
体によく、しかもおいしいりんご。
ぜひ毎日の食卓に取り入れ、医者いらずの健康ボディを手に入れましょう!